医療分野

理学療法士の就職先は?職場の選び方や就職活動の流れについて

理学療法士の就職先

理学療法士の就職先には一体どのようなところがあるのでしょうか?
本記事では理学療法士の就職先という内容に関して、職場の選び方や就職活動の流れについてご紹介していきます。

理学療法士の就職先

理学療法士には、下記のような就職先があります。

病院

総合病院・大学病院などの病院で勤務する際には、内科・脳神経外科・心臓外科といったさまざまな分野に居られる患者さんを担当することになるでしょう。
業務内容に関してもケガで損なわれた身体機能を回復するためのリハビリから、入院中の患者さんの体力維持に向けた訓練までさまざまであるのが特徴です。

介護老人保健施設

介護保険の施設サービスの1種類であるのが、介護老人保健施設です。
要介護認定を受けた人に向けて、在宅復帰を目的としたリハビリを提供します。
職場では介護職とケアマネージャーを連携しつつ、入所者と向き合うことが求められます。
また介護老人保健施設に訪問リハビリ・通所リハビリの事業所が併設されている場合、入所者以外に訪問リハビリ・通所リハビリの利用者対応を行うこともあります。

福祉施設

福祉施設に勤務する方は医療施設の次に多いとされています。
65歳以上の要介護認定されている人が入所する介護老人保健施設をはじめとして、老人デイサービス・老人訪問介護ステーションといった障がいを持った高齢者を対象にしている施設が就職先として多い傾向です。
そのほかも子どもを対象にした児童福祉施設や身体障害者福祉施設、といった発達支援を行う施設で活躍する理学療法士も増えています。

クリニック(診療所)

理学療法士がクリニックに勤務する場合はほとんどが整形外科ですが、そのほかにも循環器内科・脳神経外科・小児クリニックといったところでも医学的知見を基にしたリハビリ需要というものがあります。
クリニックには病床の数が1~19という「有床診療所」と、病床を持たない「無床診療所」があります。
診療科によりリハビリ内容は異なるため、自分の興味範囲から就職先を決めるのが良いでしょう。

通所介護(デイサービス)・通所リハビリテーション

大幅な回復を目指すのではなく、現在の生活水準を維持することができるようリハビリを進めていくのが特徴です。
また通所介護には、知的発達障がい児を対象とした「放課後等デイサービス」もあります。
児童の持つ身体能力を評価する・発達能力をサポートする・脳の機能を回復させるなどのリハビリが理学療法士の仕事内容だと言えます。

訪問リハビリテーション

訪問リハビリステーションは対象の自宅に訪問し、リハビリを行います。
通院困難であり、活動性が低い人・介護が必要という人が主な対象となります。
基本的には一人で訪問をすることになるので、急なトラブルやリスク管理にも対処することができる能力が必要とされます。

保健所・行政機関

保健所では基本的なリハビリの提供のほか、リハビリ教室の主催・リハビリ指導を行う場合もあるなどほかでは担うことができない業務を経験できる特徴があります。
また、行政機関の介護福祉課・健康企画化・福祉政策課・自立支援課といった場所で勤務するという選択肢もあります。
事業の企画立案・予算策定といったさまざまな幅広い役割を担当することが求められるでしょう。

一般企業

一般企業であっても理学療法士を必要としている場合も多いです。
中でもリハビリ機器・義肢装具の開発を行うような企業では、理学療法士としての視点を必要としています。
理学療法を駆使するサービス・商品開発にも貢献することができるので、企業のなかではそういった理由から、理学療法士を必要としているケースもあるのです。
多くの人を助ける機器・装具を開発することに携わることができるのも、理学療法士としての喜びにつなげやすい仕事であると言えます。

養成校・専門学校

理学療法士養成校の教員としての講義・実習指導、就職活動・国家試験受験サポートといったことを行います。
理学療法士の教員は、理学療法に関する5年以上の業務経験が必要となります。
平成30年度より専任教員養成講習会を修了している、もしくは大学・大学院において教育学に関しての科目を4単位以上は修めているという条件が追加されました。
大学であれば「教育研究上の業績」が最も重要視され、博士課程に進んで研究に携わった後に教員になるという流れが一般的だと言えます。

スポーツ・フィットネス施設

フィットネス・プロスポーツチームで活躍を見せる理学療法士もいます。
フィットネスジムにおいては、トレーニング指導やアドバイスを行うようにします。
スポーツチームでトレーナーとして勤務を行う場合、各競技に対する専門的なスポーツ知識も必要であるため、理学療法以外の知識も必要になります。

理学療法士の就職先を選ぶためのポイント

こちらでは、理学療法士の就職先を選ぶためのポイントをご紹介します。

どのような人を対象にしたいかを明確にする

自分が興味ある分野は何なのかを見極めるためには、どのような人を対象にするかを考えておくことも大切です。
元々興味があった分野の課に就職したけれど、そのリハビリを行う機械がほとんど無かったことから転職を決意したというケースも珍しいことではありません。

自分がやりたいこと・得意なことを活かすことができるか

就職先の上司、もしくは経営者の方針によって、治療手技・治療概念に制限がかかる場合もあります。
たとえば自身がテーピング・インソールを得意としている場合でも、施設の方針でそういった方法を選択できないこともあるでしょう。
また医師の方針によって、特定の徒手療法しか取り入れていないという施設もあるかと思います。
やりたいことができない場合、そのモチベーションを維持し続けることが難しくなり、早期離職につながりかねないのです。
就職先の治療方針についても事前に確認しておくようにしましょう。

目先だけで考えることなく、将来を見据えて考える

「初任給が高いから」「残業が少ないから」「家から近いから」といった条件だけで仕事先を選ぶこともあるでしょう。
しかしこういった目先の条件だけで就職先を選んでしまうと、将来を見据えた際に上手くいかなくなってしまうことがあるのです。
条件が良いと就職したクリニックも、院長が高齢で数年後には閉院してしまうという場合もあるのです。
また初任給が高い場合、昇給があまり無いという場合もあります。
もちろん、給料・待遇といった要素は就職先を決めるうえで非常に重要な要素です。
自分が満足する収入を安定してもらえるということはモチベーションにもつながってきます。
しかし好条件な要素ばかりに惑わされないようにして、今後のキャリアプランを考えつつ、長期的な視点を持って就職先を選ぶようにするのが良いでしょう。

理学療法士の就職活動の流れ

一般的に理学療法士は、下記の流れで就職活動を行います。

実習が終了した後から本格的に就職活動が始まる

理学療法士の学校では、最終学年の実習を終えたタイミングから就職活動を本格的に始めるというのが一般的です。
リハビリステーション施設・大規模の病院・募集数が少ない一般企業・行政機関の求人は、実習が終わった段階で応募が締め切られていることもあります。
3年次には自身のキャリアプランについて考え始めるようにし、早めに情報収集を進めていくなど就職活動を計画的に取り組むようにしましょう。
とくに勤務したい施設形態・具体的な施設のイメージが付いている場合には、募集情報をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
募集情報に関しては、各施設のホームページ・求人サイトから確認できます。
また卒業した後すぐに一般企業へ就職するというケースは少なく、多くの場合は臨床経験を積んだ後に転職をしています。
長期的なキャリアを考えたうえで就職活動を進めるようにしましょう。

説明会に参加してみる・施設見学をさせてもらう

ホームページや求人票を確認するだけでは、施設の雰囲気・患者さんへの対応の様子などは分かりません。
そういった要素を知るためにも、面接を受ける企業を絞る前に説明会に参加してみたり、施設見学をさせてもらったりしてみると良いでしょう。

それぞれの施設のホームページから説明会・施設見学の情報を取得して、指定の方法で申し込みを行います。
日時が決定したら事前に施設についての詳細を調べておくとともに、質問事項も用意しておくのが良いでしょう。
当日は指定されたものがある場合はその服装を、指定が無い場合はリクルートスーツなどの清潔感がある服装で訪問し、相手からも見られているという意識を持って真摯な姿勢で臨むようにしてください。

面接を受ける

面接で自己PR・志望動機・キャリアプランといった一般的な質問に加えて、「施設で活かすことができる自分の強み」「施設で成し遂げたいこと」「理学療法士の仕事を行ううえで大切だと思うこと」など、現場を意識した質問をされる場合が多いとされています。
施設について事前に調べておくようにし、その施設が大切にしていることや特徴といったものを捉え、施設見学で感じた内容を踏まえて思いを整理し、準備しておくようにしましょう。
養成校の進路指導においては、面接の予行演習を行ってもらうことができる場合があります。
「面接が不安…」という場合には、講師の力を借りるようにして準備しておくようにしましょう。

国家試験に合格する

2月末や3月初めに国家試験が実施されることが多いです。
希望する施設から内定をもらえている場合でも、卒業することができない・国家試験に合格することができないという場合にはその採用が取り消されてしまうことがあります。
課程の修了に加えて国家試験も合格することができるよう、着実に取り組んでおくと良いでしょう。

理学療法士の需要は?

理学療法士の需要

近年ではとくに高齢化が進み、2025年には「団塊の世代」が後期高齢者に突入することから、医療・介護においてさらなる負担になりかねないと懸念がなされています。
医療・介護の業界では今後、「いかに健康的に長生きすることができるか」を考慮した対応が必要とされることでしょう。
それに伴って理学療法士には、介護予防分野での需要がさらに高まってくることが予想されています。
今後は訪問リハビリステーション・高齢者向けデイケアといった施設などの就職件数が伸び進んでいくことでしょう。

開業しようと考える理学療法士も増えている

近年では自費で整体院・セミナー運営・デイサービス立ち上げといった、独立開業を使用と考える理学療法士も多いです。
しかし、本来であれば理学療法士は「治療家」としての開業権は持っておらず、医師の指示無く理学療法を提供することはできません。
整体院を開業するとしても保険診療でなく、自費での診療となります。
また、治療金額に見合ったサービスを行わないとその後の集客を見込むことはできないため、継続していくことは安易なことではないのです。
独立しての開業はリスクも多くあるため、覚悟がいるということを押さえておくようにしましょう。

おわりに

本記事では理学療法士の就職先という内容に関して、職場の選び方や就職活動の流れについてご紹介しました。
国家試験に合格した後は就職先を選ぶ流れになります。
理学療法士として働くことができる職場はたくさん存在しているので、後悔のないように自分の希望に沿った職場を選択しましょう。

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