食分野

ソムリエになるには?資格は必要?仕事内容や年収ややりがいを解説!


ソムリエは、調理とワインの相性、お客さまの好みや予算をふまえ、料理とベストマッチする1杯を用意します。

凛とした大人の立ち振る舞いに憧れ、「将来はソムリエとして働きたい」という方もいるでしょう。

そこでこの記事では、ソムリエの仕事内容や必要なスキル、なり方などをまとめました。

将来ソムリエになりたいという方は、ぜひ参考にしてください。

ソムリエとは?ソムリエールとの違いも解説


ソムリエは、ホテルやレストランで料理に合うワインやドリンクを提案し、提供するワインのエキスパートのことです。

ソムリエとソムリエールの違いは、性別です。ソムリエは男性を指します。女性のソムリエのことは、「ソムリエール」と言います。

ソムリエの仕事内容とは?


ソムリエの大きな仕事は、調理とワインのペアリング(相性)を考え、ワインの仕入れや管理を行います。お客さまへのサービスを行い、ワインのセレクトや値段の相談に応じることもあります。

そのほか、お店に用意しておくワインを厳選し、管理。ワイン以外の飲料仕入れやグラスなどの備品の準備も大切な仕事です。

店内の飲み物に関することすべてを、ソムリエが担当しているといってもいいでしょう。

ソムリエに必要な資格は?


ソムリエと呼ばれるために、必須になる国家資格はありません。しかし、取得しておくとソムリエとしてのスキルが分かりやすい認定試験はあります。

とくに、下記の民間資格を取得することが一般的です。

  • 日本ソムリエ協会認定資格
  • 全日本ソムリエ連盟認定資格

それぞれ、資格の運営団体について紹介します。

さらに、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関「WSET」についても紹介します。

将来ソムリエとして働くのであれば、スキルアップを目指すタイミングで認定試験の取得を検討してみるといいでしょう。

日本ソムリエ協会認定資格

日本ソムリエ協会(JSA)が認定する呼称資格認定試験には「ソムリエ」と「ワインエキスパート」があります。「ソムリエ」と「ワインエキスパート」の大きな違いは受験資格に実務経験の有無です。

日本ソムリエ協会認定資格の試験概要
ソムリエ ワインエキスパート
受験資格 20歳以上で実務経験がある人 20歳以上でプロアマ問わず受験可能
合格率 42.1%(2021年度) 40.7%(2021年度)
試験内容 一次試験:パソコンを利用した試験
二次試験:テイスティングと論述
三次試験:サービス実技
一次試験:パソコンを利用した試験(日本ソムリエ協会教本より出題)
二次試験:テイスティングと論述
受験料
※ソムリエ・ワインエキスパートともに同料金
一次試験:一回受験の場合、会員は20,380円(税込)一般29,600円(税込)
二次試験:会員7,300円(税込)、一般14,200円(税込)
三次試験:会員3,650円(税込)、一般7,100円(税込)

まずは、「ソムリエ」について説明します。

「ソムリエ」には「一般」もしくは「会員(JSA)」があり、受験料や必要な実務経験期間(酒類・飲料に関する職務経験)などが異なります。

ソムリエ資格認定後、3年以上経つと「ソムリエ エクセレンス」を受験できます。さらに上のスキルを目指す方は検討してみるといいでしょう。

次に、ソムリエの類似資格の「ワインエキスパート」について紹介します。

「ワインエキスパート」は、酒類、飲料の専門的知識やテイスティング能力がどれくらいあるかの証明になります。

ソムリエ向けではありませんが、より気軽にワインの検定を受けたいという人のために、「J.S.A.ワイン検定」(ブロンズクラスとシルバークラス)もあります。ワインの初心者を対象にした検定です。

参考:一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)
参考:2022年度 J.S.A.ソムリエ・J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験
参考:一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)ワイン検定について

全日本ソムリエ連盟は、ワインの魅力を広めるために20歳以上の方向けに「ワイン検定」を行っています。

全日本ソムリエ連盟認定資格の試験概要

5級 4級 3級 2級 1級
受験資格 20歳以上の方 ワイン検定3級合格者 または ワインコーディネーター/ソムリエ ワイン検定2級合格者
合格基準 正答率70%以上 正答率75%以上 正答率85%以上
受験料(税込) 1,000円 1,000円 CBT受検4,650円
会場受検3,650円
4,200円 5,250円
試験内容 四肢択一形式

合格率は発表されていないものの、公式テキストからの出題と決まっており、さらに四肢択一選択形式なのでテキストの内容さえ理解できていれば合格しやすいでしょう。

参考:全日本ソムリエ連盟(ANSA) ワイン検定

WSET

WSET(Wine & Spirit Education Trust )は、日本だけではなく世界中で、年間95,000人以上の人たちが学ぶ世界最大のワイン教育機関のことです。

プロフェッショナルな講師陣がワインの魅力や知識を分かりやすく説明し、ワインの魅力が学べる授業が受けられます。受講後に試験があり合格、不合格が判定されます。

4つのレベルに分かれていてWSET Level 1(ビギナーコース)からWSET Level 4(ディプロマコース)まで用意されています。

WSET(Wine & Spirit Education Trust )の試験概要
WSET Level 1 Level 2(ベーシックコース) Level 3(アドバンスコース)
受験資格 講座受講1日 講座受講6ヶ月間(授業9回) WSET Level 2修了者講座受講6ヶ月間(授業17回)
受講講座 1コースのみ 4つのコースから選択可能 2つのコースから選択可能
合格基準 90%以上 80%以上 (記載なし)
費用(税込) 34,100円(教材費込み) 91,080円(教材費込み) 179,520円(教材費込み)
試験内容 4択マークシート

世界最大のワイン教育機関なので、世界標準のワインの知識・技術が学べます。Level 2(ベーシックコース)といっても4つのコースを選択可能です。オンラインとリアルを融合したハイブリッド型講座や短期集中コースもあります。

講義を受講後、最後の認定試験に合格するとWSET認定資格が取得できます。試験は学科のみで、テイスティングなどの実技はありません。

WSET Level 4(ディプロマコース)は、英語のみで授業が行われます。

参考:WSET 講座のご案内
参考:キャプラン株式会社 WESTとは?

ソムリエに必要なスキルは?


ソムリエになるために、必須な資格はないものの必要なスキルは、以下の通りです。

  • ワインに関する専門知識
  • ホスピタリティ
  • 語学力

活躍の幅も広がり将来のためにプラスになるので知っておきましょう。

ワインに関する専門知識

味や香り、生産地や醸造法などワインの特徴に関する豊富な専門知識と、それをお客さまに伝える語彙力は、ソムリエの武器です。

ワインを提供するとき、お客さまの前でワインの説明をします。お客さまの中にはワインに詳しい方も多いので、その場で質問をされることもあるでしょう。

お客さまの疑問に答え、ご希望に合うワインを選ぶためには、プロフェッショナルとして困らない専門知識が必要です。

ホスピタリティ

ホスピタリティとは、おもてなしの心のことを言います。ソムリエは、お客さまと直接サービスをします。

値段の高い美味しいワインだけを紹介するだけではなく、料理をよりおいしく食べてもらうために、1人ひとりの味覚や予算に合ったワインやドリンクを選びます。

ワインを通して、どのような空間や時間、体験を提供できるかが重要なポイントです。知識や技術、人当たりなど色々な面で信頼できる接客を求められます。
語学力

ソムリエの仕事は、高いレベルの語学力が必要になります。

レストランに来るお客さまの中には日本語が得意でない外国の方もいます。その場合、ワインの説明をするためには、英語力も必要です。

ほかにも、ソムリエとして働いていると、ワインを海外に買い付けに行くこともあるでしょう。

さまざまなお客さまにも毅然とした対応ができるように、ソムリエには高い語学力が必要です。

ソムリエのなりかた


将来、ソムリエになりたいと思ったらどのような進路を選べばいいのでしょうか。

これから進路を考えるのであれば、主に以下の3つの道があります。

  • 専門学校
  • 大学
  • 独学

ここでは、その3つの進路の特徴やメリット・注意点などを紹介します。

専門学校

専門学校では、卒業後、即戦力となるような本格的な実習が受けられます。

ソムリエの勉強は、お酒の飲めない未成年では難しい実習もあります。調理系の専門学校では、成人するまでの間に調理や食材、西洋料理から日本料理まで幅広い技術を身につけることができます。

ソムリエには、ホスピタリティ(サービス技術)はもちろんですが、調理の知識や経験も大切です。ソムリエとして独立した後も、専門学校で学んだ実習中心の授業は、将来的に役立つ知識になるはずです。

仙台医健・スポーツ専門学校の「カフェ・焙煎専攻」は、充実したコースと最新設備であなたの夢をサポートします。現役のトッププロから指導を受けられます。

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大学

ソムリエとしてのノウハウを専門的に学べる大学はありません。多くの場合、食物学・栄養学のような学科を選んで進学することになります。

そのため、大学では実習が少なく、座学が中心の授業になります。ホスピタリティ・マネジメントや食べ物に関する知識は増えますが、卒業後にソムリエとして即戦力となるような技術を身につけるのは難しいでしょう。

独学

ソムリエには必須資格がないので、独学での就職も可能です。しかし、未成年のうちは、実務経験のあるソムリエとして働くことは難しいでしょう。

ホテルやレストランで働きながら、ソムリエの勉強をすることになりますが、即戦力にはなれないので、専門学校を卒業した人たちに比べると下積み期間が長くなります。

さらに給与・待遇面で専門学校卒や経験者と差がつく場合があります

ソムリエに向いている人の特徴


ソムリエはどのような人に向いている仕事なのでしょうか。

向いている人の特徴は、以下の通りです。

  • ワインが好きな人
  • 研究熱心な人
  • おもてなしをするのが好きな人

順番に解説していきます。

ワインが好きな人

ソムリエは、ワインをテイスティングすることも仕事の1つです。料理とワインのペアリングを見るためには1日にたくさんの種類のワインの味や香り・風合いを確かめることもあるでしょう。それもワインが好きな人だと苦になりません。

さらに、ワインが好きな人は、お客さまにワインを勧めるとき、情熱的で温度感がある表現を使うことができます。

それゆえ、ワインが好きな人は、ソムリエに向いています。

研究熱心な人

ワインと料理のペアリングは、日々研究が必要です。

「この料理とこのワインがこんなに合うとは思わなかった」「この組み合わせをすすめられたのは初めて」など、ワインと料理で人を感動させるためには、自分自身いろいろなペアリングを研究することが必要不可欠です。

知っていることだけで満足するのではなく、いろいろなものを試せる研究熱心な人は、ソムリエに向いています。

おもてなしをするのが好きな人

ソムリエの仕事は、ワインの提供以外にも、また来たいと思わせるような接客が必要とされます。

お客さまと接する機会が多く、ソムリエの人柄がレストランとしての印象に残ることもあります。

おもてなしをするのが好きな人は、ソムリエとしての重要な資質を持った人だと言えるでしょう。

ソムリエの主な求人・就職先


ソムリエを目指した場合、求人や就職先には下記のようなところがあります。

  • レストラン
  • ホテル
  • ワインバー・ワイン専門店

ソムリエとして働くとひと言でいっても、就職先は意外と幅広く、勤務時間や仕事の内容も就職先によって異なります。

レストランといっても、カジュアルなものから高級店までさまざまです。自分が目指すソムリエになれるのか、どのようなふうになりたいのかを考えて選びましょう。

ソムリエの平均年収はいくら


求人サイトの求人ボックスによると、ソムリエの平均年収は正社員で約399万円です。

ソムリエは独立開業も目指せる仕事です。「より高い年収が欲しい」「自分のスキルを試してみたい」と思ったら、独立開業を視野に入れたキャリアプランを考えてみるのも1つです。

引用:求人ボックス給料ナビ「ソムリエの仕事の年収・時給・給料」

ソムリエのやりがい


ソムリエのやりがいとは、一体どのようなものなのでしょうか。

仕事のやりがいを感じる瞬間には、以下のようなものがあります。

  • ワインを通じて仕事ができる
  • ワインの探求し続けられる
  • 人に直接サービスができる

それぞれ解説していきます。

ワインを通じて仕事ができる

ソムリエは、ワインを通じてお客さまの素敵なひとときを演出するのが仕事です。

食事を楽しむのはもちろん、ワインがあることでその場をよりリラックスできる空間にしてくれます。

ソムリエもお客さまも、ワインが好きという共通点があります。ワインを通じてお客さまをおもてなしをし、素敵な時間を過ごしていただく。そのような仕事ができるのは、ソムリエのやりがいの1つです。

ワインの探求し続けられる

ソムリエのやりがいはワインの魅力を探求を続けられることです。ワインの世界はとても奥が深く、どれだけ研究しても終わりがありません。

ワイン好きというだけでは、時間とお金をかけることは難しいでしょう。

仕事としてワインの探求に没頭できるのは、ソムリエのやりがいの1つです。

人に直接サービスができる

ワインが好きだから、ワインに関する仕事がしたいというだけなら、ソムリエ以外の仕事もあります。

しかし、多くの人に直接サービスし、ワインの魅力を直接お客さまに伝えられる職業はソムリエだけです。

食事を楽しむ人に直接サービスできるのは、ソムリエにとって大きなやりがいです。

ソムリエになるには専門学校がおすすめ


ソムリエになりたいと思った人には、専門学校をおすすめします。

例えば、仙台医健・スポーツ専門学校では、「カフェ・焙煎専攻」を用意しています。

ソムリエに必要な「おもてなしの心」はもちろん、3年間でドリンクに関する幅広い知識と経験を得られます。

さらに、専門学校であれば、現役のトッププロから学ぶ充実した実習が受けられます。

就職サポートはもちろん、卒業後の開業サポートも充実しているので、将来の進路についても安心です。

まとめ:ソムリエになってワインで人を笑顔にしましょう


この記事では、ソムリエについて解説しました。要点は以下の通りです。

  • ソムリエになるためには「専門知識」「ホスピタリティ」「語学力」が必要
  • ソムリエには「日本ソムリエ協会認定資格」「全日本ソムリエ連盟認定資格」「WEST」というライセンスや教育機関がある
  • 専門学校は実習が多く、即戦力としての技術が身につく

ソムリエを目指すのであれば、専門学校をおすすめします。

「実践に対応できる即戦力のスキルを身につけたい」という場合、独学や大学ではなく専門学校を検討する方がいいでしょう。

中でも、仙台医健・スポーツ専門学校であれば、ソムリエに必要な「おもてなしの心」や「ドリンクに関する知識や技術」を実践で身につけられます。

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